『超わかりやすい』体癖(たいへき)
前後型体癖 5種
このページでは体癖5種の体型、寝相、体質、性格、感受性などを含めて
体癖5種の有名人などを紹介しています。
また整体的な視野から体癖5種に効果的な急所を記しています。
前後型体癖5種は、こんな感じのタイプです。
動作の中心
腰椎5番:呼吸器型
体型
前後運動と関係のある腰椎5番が中心点。
咳をすると前後の運動が出るように腰椎5番は呼吸器の働きと関係する。
肩幅が広い、上半身は逆三角形、鳩胸。女性の場合は乳房が大きい。
男女共にあごがしっかりしてしてる人が多い。立っていても、座っていても前屈傾向がある。
首が前に向かっていて顎の先端が突き出ているような感じ。唇から顎の先まで長い。胴体が短くて肘や膝から下が長い。
欧米的なモデル体型である。
寝相
腕を組みながら眠る
枕を抱えながら眠る
体質
5種は7種と同様、行動発散型です。
思いついたら即行動に移す、というより行動し始めてから考えるタイプ。
理性的、合理的で、頭の回転も早いのですが、じっとしていると頭が働かない。
だから、ながらスマホよろしく、ながら好き。音楽、テレビ、運動しながら、などなど。
忙しい方が調子がいい。
積極的で同時進行が得意。仕事が早い。疲れると胸が硬くなり、肩先に緊張が起こるため
胸の緊張を緩めようと腕を組むことが多い。同じように疲れると肩をグルグル回したり胸を反らしたりする。
無意識の仕草でよくやるのは貧乏ゆすり(膝を上下させる)
動いていないと落ち着かない5種は本を読むときも何冊かを同時に回し読む。5種は短距離水泳のような呼吸器の使い方を特に好む。
息を詰めてじっと耐え、ぱっと息を吐くというようなことである。鬱散感がはっきりとするのでエネルギーの発散にもってこいなのだ。
とにかく5種は静かな場所では本領を発揮できない。子どもの場合でも、まず運動させてから勉強させるとよい。
5種にとって生きることは「前進」であり、じっとしていると眠たくなる。呼吸器が強いために常に前傾姿勢で行動する構造になっている。
暇はもったいないと思うし、実際忙しくないと、やる気が出ない。睡眠時間も短くていいし、休息もほとんど必要なし。疲れ知らず。
顔が広くコネがあり、飲み会が好き(遊び人、チャラ男も多し)
『性格・感受性』利害得失・損か得か
流行に敏感で高ブランドを好む。
情報処理が得意で広く浅く使うことを得意とする
得た情報をすぐに自分のモノにすることが得意そして、その情報を簡潔に伝えることを好む
損得を計算して、得だと思えば即決断して動く。常にメリット・デメリットを考えている。
コスパを重視したり合理的で効率を重視する。無駄なことをする人間を軽視するところがある。
冒険好きで新しいことが大好きである。活発で明るい印象を与える。5種は自動車が趣味の男性が多い。
外形や機能性に対する興味などが旺盛でありながら色調には疎い一面もある。
また自然科学は5種的感性の産物ともいえる。正解を割り出すような物理学、数学をやる人は多いが思想や文学、哲学の分野には向かない(目的がハッキリしにくい)
たまに5種タイプの人には絵が描けないという人がいる。絵心がないとかの話ではなくて本当に絵が描けない。絵画や造形芸術などは苦手だが、音楽の世界では活躍している体癖である。メロディーや音色よりもリズムやビートに反応する。
損得、利害などに敏感なので数字に強い。経営上の決断なども情け、しがらみなどに流されないために改革して企業を立て直す人物としてスポットがあたる。急進的に成長を遂げた会社のリーダーなどは殆どが5種体癖である。
まとめ
野口晴哉(はるちか)は5種の原動力は「不安」と断言している。
引用してみると
5種には冒険の本能があるというのですが、それも、自分の警戒の習性、心配の習性、不安の習性に対して闘いを挑んでいるのです。敢えて危険を冒して、自分はそういう危険を克服できるのだということを認識しないと不安なのです。自分の不安を不安として見ていられない、出来ないことを出来ないこととして見ていられない、そこで敢えて、危険と知りつつも冒険する。
現代人の特徴も、裏返せば、絶え間ない不安、決して尽きない煩悶、いつまでもつづく憂鬱によるものなのです。安閑とした地位に置いたら全く無能無力になってしまう。
体癖 野口晴哉
他人から、いつも輝いているように見える5種は不安じゃないと無力で無能になるという。
体癖というのは無意識であるから潜在意識と顕在意識の2つが垣間見せる陰影が興味深い。
ちなみに、アメリカは5種がもっとも活躍している国である。アメリカ人的陽気
さと軽さ――自主性があって、華やかで陽気で明るく、目立ちたがり屋で行動的
で社交的――これが5種の特徴といえる。
起業や投資、ネットワークビジネスで活躍して成功しているのは5種。
SNSなどでも、いかにも金持ちです感を演出してる人はだいたい前後型5種
資本主義、自由競争、成果主義、個人主義が合うし、そういう中で力を発揮できる。
日本では、このようなアメリカ的な価値観が批判されがちだったが現代ではいかがだろうか。
それはそうと個人主義というとマイナスのイメージが付きまとうかもしれないが
個人を認めたうえで、チームワークを学ぶことや、多様性を尊重する土壌が生まれる。
他者を尊重することが共同体の利益、そして最終的には自分の利益にもなることを学ぶ。
しかし、学ぶ機会を失うと個人主義の弊害が出てくる。だからアメリカなどの前後型が多い国は
教育というものを全体のために大切にする。
また5種が学ぶのは何か明らかにメリットがあるから。
ワイン、ゴルフ、語学、雑学、音楽に至るまで学ぶメリットがあるから学ぶのだ。
例えば仕事の接待でゴルフが上手くなると得するとなればゴルフ上達に余念がない。
ワインが詳しいと女性にモテるとわかればワインを必死に勉強する。
しかし、一通り勉強したら飽きるか、これ以上勉強しても得にならないと思うとやめるので、知識が深まらない。あくまでも広く浅くといえます。広く浅くというと軽い奴だと思われそうだが意外にも、世の中では好印象を与える。
本当に詳しい立場の上の人間などとの場面では「まだまだ勉強不足です」などと言えば謙虚に映るし可愛がられる。また夜の繁華街などでも上下型のようにワインの銘柄、産地、製法などを延々と語られても周囲はしらける。そういう現実の社交の場では「話のネタ程度」のくらいでバランスが良いことが多い。
知識を持ってても「インテリ」「博識」ではなく、あくまで「スマートな人」という印象。
現代ではYouTubeなどを含めて知識を実生活に役立つ形ですぐに応用したい人が多い。
大人気の中田敦彦のYouTube大学などは象徴的だろう。ちなみに中田は5種+7種。
整理整頓が上手なので片づけが苦手の3種と一緒に生活すると問題が発生する。
5種の女性
左右型3種のように女の子女の子してなくて、「かっこいい」「サバサバ」「デキる」「自立した」と
見える女性が多いし、本人も自立するという意識が強い。
男性には媚びることがなく、対等に付き合うべきだという思想がある。
伝統的な価値観、特に女性は家庭を守る、みたいな考え方が大嫌い。
フェミニズムが当たり前だと考えている。
日本の古風な結婚制度を「重み」「不自由」と感じるので独身で仕事をバリバリしている方が多い。
外国人と付き合ってる人には前後型3種が多い。
5種の闘争性
5種は捻れ体癖(7,8種)に劣らない闘争性をもっている。同じ攻撃的な本能をもつためか5種は捻れ体癖を最大限に警戒する。
5種も捻れも勝負事が好きである。勝ち負けにこだわる。しかし本質的には5種が勝負する相手は自分自身になる。
スポーツで例えると記録との勝負、棒高跳びなどは5種の競技。捻れなどは格闘技、柔道など相手がいることが前提だ。
捻れ、特に7種は強い相手と戦うことが生き甲斐ともいえる。
強大な相手に戦いを挑むことが7種らしさであり勝ち負けを度外視して戦うことさえする。
捻れ型にとって、直接的に相手と接しない水泳やマラソンはまるで興味をもてない。5種は心のどこかに自分に対して挑戦する気持ちがあるようだ。
記録に対する挑戦と似たようなことなのかもしれない。チャレンジせざるをえない渇きが常に心にある。
それが冒頭で紹介した野口晴哉(はるちか)の言葉。5種の原動力は「不安」と断言している所以だろうか。
整体の焦点
左側の骨盤を締める
腰椎5番、胸椎1番の三側、下頸
国家としたら
アメリカ
前後型5種の有名人
中田敦彦(5ー7)
ジョン・F・ケネディ(5-2)
米倉涼子(5-3)
ブルース・リー(5-9)
いかがでしたか。
次回は6種体癖について書いていきます。
まだ読んでない方は基礎編で全体像を理解してくださいね!!
体癖の基礎編から10種までを分析して書いています。
整体の焦点などを、まとめてありますので興味がある方は読んでください。
実際の整体の現場でも応用していますが、かなり高い精度で急所を示していると思います。
整体の急所などは野口整体の流れで私が現在、学んでいる二宮整体から引用しています。
参考文献の一部