木の芽時(このめどき)春のウキウキ、ワクワクが行き過ぎたら、どうなるかを徹底解説
からだの自然と治る力
寒い冬から気温が徐々に上がり始め、朝晩はまだ肌寒さがあるけど、日中は暖かくなってきました。
雪や氷が溶け、植物が芽を出しています。寒さが次第に緩み、草木が育ち、花々がつぼみをつけ、やがて満開になる。
いつの間にか日が永くなり、地中の虫も動きはじめています。
桜が散り、次第に木々の緑が濃さを増し、暑い日が増えてくる今日この頃。
自然の働きは常にバランスを保ちながら日々、変化して地球環境を守ってくれています。
それと同時に私たちの「からだの自然」にも変化が訪れています。整体で一番大切な考え方はこの「からだの自然」です。
私たちが生きているのも病気や怪我をして治るのも、この働きによってバランスが保たれているからです。
そして、この「からだの自然」の働きは誰でも本来は備わっています。
だからこそ、からだの自然を乱して破壊することに気をつけてください。
地球の自然環境を大切にという考え方は、今や常識になってきましたが「からだの自然」も乱さないようにしてください。
健康になるために、病院や薬に依存して、からだの自然を乱すのは本末転倒です。
忘れないでください。私たち人間は自然の中の一部です。そして野生の力があることを。
もしかすると自然というのが、いつしか私たちの外にあるように思えているのではないか。
野口先生曰く
皆自然と言うと、海や山へ行くことだと思っていますが、山に緑があったって、川に水が流れていたって、海に水がジャブジャブだって、確かにそれは自然に違いないけれども、それは人間の自然ではない。そういうところに住んでいてもたくさん壊している人がいるのです。
人間の自然は、やはり血液やらが悪いものを捨てるとか、そういう自分自身の力で生きて行くはたらきが充実しているということが一番人間の自然なのです。それを自分で生きて行けないようにしてしまうようなことは、それは人間の自然を壊しているのです。
だから、私は人間の自然を壊すことを止めて、人間の自然を保つことが環境の整備よりもっと大事なのではないだろうかと言っているのです。
以上
春と花と鼻の関係
さて春になると「からだの自然」も梅や桜の花のようにエネルギーが活性化してきます。体が弛んでくると内側からエネルギーが湧き出てくるかのように溢れかえる。ウキウキ、ワクワク、して明るい感じがして行動したくなる季節。新しいことにも挑戦したくなる方々も多いでしょう。
しかし、一方では原因はわからないが、逆にあちこちが痛いとか古傷が再発したり、めまい、耳鳴り、自律神経の乱れなどで症状を訴えてくるクライアントもいます。それは春特有の湧き出てくるエネルギーの過剰、異常で起こることが多くあります。ウキウキ、ワクワクを突き抜けて不安感、過敏な神経の昂(たかぶ)りなどが起こる。排泄的な反応も強くなるので皮膚の過敏、胃腸の調子が悪い、そして心身がしんどい状態。
木の芽時(このめどき)の前後は、おかしな人、クレーマー、変質者、奇行に走る人、露出狂など
そんなことが起こりやすいと昔から言い伝えられています。まぁそんなとこまで神経が乱れなくとも、何か春になると体調がおかしい…と訴える方々はいます。そういう症状はエネルギーの過剰、異常が原因です。私たちの体は常にバランスをとっています。
春のエネルギー過剰で起こる症状が「減食」することで改善することもあります。
とくに砂糖や人工甘味料など甘いものを控えるだけでも、体調は改善していくものです。
また過剰なエネルギーを感じる(頭がピリピリ、体がウズウズ)神経過敏な感覚があれば眼の温湿布をして目を休憩させてください。昼間の紫外線からサングラスなどをして目を保護することも、とても大切です。この時期は眩しい光などを強く過敏に感じやすいものです。
上記のことをしても、なかなか改善しないなら鼻に温湿布をしてみてください。眼の温湿布と同じように熱刺激を使いタオルで鼻柱を覆いながら温めます。
時間は10分程度。
鼻はブレーキの役割があり、過剰なエネルギーなど過敏な神経を鎮める役目があるのです。漫画などでも「鼻息が荒い」様子を描いたりするのは、行き過ぎた神経過敏や興奮の度合いを表現しているのです。鼻が異常になると迷走神経の乱れが起こり過敏状態に。咳が止まらない、喘息の発作、胃が痛い、食欲が異常、性欲が異常なときなども鼻に温湿布をするのは効果的です。
鼻というのは、「鼻が利く」という古語があるようにアンテナの役割も担っています。刑事が「容疑者のことを指して」あいつは臭いとか。文学の香りが高い、同じ仲間の匂いがする。そういう表現もありますね。あと「昔の恋人が使用していた香水の匂いと似てる」そういう記憶力とも関連しています。
だから鼻が乾いてくると(とくに更年期の女性)物忘れが多くなる傾向があります。
まぁ忘れるという能力も必要ではありますが、いずれにしても鼻が乾くと記憶力も悪くなる。だから、そのバランスを保つために鼻水がジュルジュル出て、鼻炎のような症状が起こるのです。シンプルにいえば「鼻が乾くとボケる」少し脱線?しましたが、春はエネルギーの異常・過剰が原因で起こる症状が多いので
その行き過ぎたエネルギーを鎮めるために、鼻に愉気をしたり、温湿布をすることが大切なのです。
そして、そういう手当てやセルフケアをするときには、なるべく「頭を休めて」ホッと一息つきながら
心地よさや気持ち良い感覚を味わいながらしてくださいね。