整体道場 愚狂庵 院名の由来
「愚かさ・狂う」、このような言葉は現代では一見すれば、好まれないばかりか驚かれるかもしれません。
しかし、あえて「このような名前」を命名した理由があります。
そんな思いを書いてみました。
幕末動乱期の人物、吉田松陰
有名な「松下村塾」で久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤博文、山縣有朋など、多数の門下生を抱えていた彼は、
のちの明治維新で活躍する人物たちの育成に生涯を捧げました。
自らをその「狂愚」と称した松陰は、数々の破天荒なエピソードを残しています。
吉田松陰(よしだしょういん)の有名な名言に「諸君狂いたまえ」というものがあります。
現代では「狂気」とはあまり良い意味で使われる言葉ではありませんが。師であった当時最高峰の学者であった佐久間象山も、吉田松陰を評し似たような言葉を残しています。
吉田松陰の行動も最期まで常人の考え、いわば常識でいけば「狂っている」といってもいいかもしれません。
長州藩の手形が発行されるまで待てば罪人になる必要はなかったですし
ペリーの黒船に密航し、失敗したら、わざわざ自首する必要もなかったでしょう。
老中暗殺計画を堂々と口にして、斬首になって生涯を終えるというのも、常人を超えたある種の「狂気」のようなのがあります。
しかし、彼の生き方にはひとつの信念がありました。正しいと思ったことを思うだけで行動しないというのは、それだけで悪だというものです。
であるならば、狂気とは人の社会の中に生まれた固定観念、常識という名の枠組みから外れて、行動し、
そうではないのだと表現する生き方だったのです。
「狂気」や「愚かさ」とは、常識や固定観念などにとらわれず、
一心不乱に己の信ずることを行うことこそが
正しいとする彼の考えを簡潔に表現したものではないでしょうか。
整体道場 愚狂庵の名称は自らをその「狂愚」と称した松陰に畏敬の念を込めて命名しています。
病気になれば医者に依存し薬を飲む、熱発すれば薬で下げる、悪いところが見つかれば手術して切って捨てる。
産まれたばかりの子どもにワクチンを何度も打つ。何か不調があればドラックストアで手軽に薬を購入して飲む。
このような健康観は現代の常識であります。自分自身の命を外部の専門家に依存し自律性を失った生き方。
死生観にしても、ネンネンコロリ(NNK)が当たり前で病気などで寝たきりの状態で長生きし、亡くなっていくことに問題意識すら持たない。
現代の日本は冒頭で記したものが常識としてまかり通っている。このままでは日本の未来はどうなっていくのでしょうか。
また、それを当たり前だと「常識」のように暮らしている状況に私は警鐘を鳴らしたい。
僭越ではありますが、冒頭で紹介した吉田松陰の日本を憂う精神を失うことなく受け継ぎたい。
当院の健康指導は、なるべく医者や薬に依存せずに、熱が出れば体の智慧だと喜び(薬など飲まずに)
手術などで切ることなどを良しとせずに、自然治癒力を信じ、人間の氣の感応を用いて自律的に体を整えていく。
死生観にしても、ピンピンコロリ(PPK)で、亡くなる直前まで病気で苦しむことなく元気に長生きし、突然コロリと死ぬことを良しとする。
これは、まるで現代の常識とは、かけ離れているのは明らかです。だから一見すれば愚かで狂っているように思えるかもしれない。
しかし私は当院の整体で改善してきた方々の喜びの声を多く頂いています。
そんなとき常識では理解されにくい「氣の力」「体の智慧」「自然治癒力」の偉大さを改めて感じます。
当院へ来られる方々は難治性症状・難病・なかなか病院でも薬でも改善されない症状で悩まれている方々が多いのです。
県内はもちろん、県外からも来院されることもあります。当院は野口整体という生命哲学をベースにして施術しています。
「愚かさ・狂う」、このような言葉は現代では一見すれば、好まれないばかりか驚かれるかもしれません。
しかし、あえて「このような名前」を命名した理由がここにあります。
そして当院に来られる方の多くは整体道場 愚狂庵という一見すると変わった名前に興味を抱いて来てくれたというクライアントが多いのも特徴です。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
整体道場 愚狂庵 院長 新垣玄龍