季節の整体 梅雨の準備(春~初夏)

 

整体道場で日々の施術していると、汗ばむ季節になってきました。暦の上では立夏(りっか)で夏のはじまり。※今年は5月5日

初夏になってくると体を意識しなくても体は胸郭の拡がりが出てきて、気づくと自然に気持ち良い深呼吸をしていたりします。整体的な体では、この時期は腰が気持ちよく伸びてきてきて呼吸器も活発になります。腰も伸びるということは全体の皮膚も伸びること。それは同時に汗がしっかりかける(熱が出せる体)ということになります。

そうやって、これから到来する、日本の強い湿気と夏の暑さに適応できる体の準備をしていくのです。そのためには脚の裏、モモ裏、膝、アキレス腱までが弾力ある感じで伸びていることが大切。梅雨の季節では野口整体で大股歩きをするように指導している理由でもあります。

脚の裏を伸ばすことで、腰の伸びが驚くほど違う!!そして腰が伸びると呼吸が深くできる。しかも自然に無意識に。腹式呼吸のような感じになっている。体のつながりとして腰が伸びてないと胸も拡がらないのです。その腰が伸びるために先ほども書きましたが「脚の裏、モモ裏、膝、アキレス腱」がポイント。

骨盤の上端の奥にある「呼吸活点の弾力」が初夏には必要なのですが、そのために脚の裏の一連のラインがちゃんと伸びてくれてないとダメなんです。この体の関連性を実際に感じてみるといいですね。

※画像 呼吸活点 二宮整体教科書から引用

体の全体の伸びを感じてみよう

椅子などに座った姿勢で、まずは片足だけを伸ばして、そのまま床につけたまま踵を押し出すようにしてみましょう。膝、膝裏がスッと伸びてくると自然に腰が定まる。姿勢の悪かった(猫背)のような感じが変化するのがわかります。腰が立つと胸も大きく広がるのが感じられるでしょう。そして顎(あご)が引けて自ずから頭の位置が楽に体の中心軸に乗っていて首に余計な力みが少ない状態に。

自然界では、春の訪れとともに植物の新しい新芽が瑞々しく、すごい勢いで吹き出てきます。このように私たちの春の体も伸びたい要求がある。ピチピチした体全体の弾力が甦ってくる。そして「熱を出して汗をかける体になる」あの冷えた寒々とした冬から体が変容する。冬の体は伸びることとは反対の硬い冷えた抑圧された状態からの解放。

膝も腰も曲がり、胸は狭くて縮まり、息が浅く、顎(あご)が飛び出て硬化した姿勢の変容。初夏というのは若返りの季節。甦り、再生の季節でもあるのです。春、初夏というのは体癖でいえば5種的(呼吸器が活発)な傾向になりますから、ウキウキ陽気で行動的になります。爽やかで清々しい自然と触れ合いたくなるもの。逆に自然の体とは反対の場合は、だるくて、眠くて、やる気がなくて、呼吸器系統の症状に悩まされたり、貧血気味や、めまいがして外出するのも不安という状態の方も出てきます。

そういう方々は、この季節の過ごし方として「減食」することが大切です。

春、初夏は体が弛んできて骨盤が開いてくるのです。ただでさえ弛む方向へ向かっているのに、食べると骨盤は余分に開き、弛むを通り越して「たるむ」のです。たるむというのは、副交感神経の過剰が原因、そして、この季節に注意すべきは「食べ過ぎ」なんです。

減食のススメ

肝臓は、初夏に活発になります。春から初夏は体内からエネルギーが漲ってくるので、それに伴う栄養が必要になります。肝臓は栄養の貯蔵庫の仕事も含めて老廃物の排泄、デトックスの仕事もあります。排泄が増えてくる季節ですが(皮膚なども)とにかく肝臓が元気に働くためには少し休めることが一番。

そのために食べる質、量を落としていくことが大事になります。

まず誤解が多いので注意すべきは「食べ過ぎ」といっても人と比べてではないです。あの人より食べている量は少ないけど・・私は人より痩せてるんですけど。標準体重より痩せてるんですが‥‥そうではなくて、 比べるのは自分自身です。自分の体が「今日」もっといえば「今」必要としている量より多いか、少ないか。あくまでも自分自身と向き合うのです。

食べ過ぎにも2パターンあります。1つは量。 この「量」は説明することないでしょう。必要以上にたくさん食べることです。

そして2つ目は「質」です。「質」とはアルコール、糖質、脂質この3つを過剰に摂取することを言います。サプリメントなども含まれます。
肝臓が解毒できないような添加物まみれの食べ物など、自家中毒になりそうなものですね。

「量」はいっぱいじゃなくても大半が糖質だったり脂質だったりしたらそれは「質」の食べ過ぎってことになります。

私も最近、起きたら右目の調子が悪くて・・・目ヤニが大量に出ます。はい。アイス食べました。そうそう。たしかに連日食べましたよ。右半身に不調が出やすい人はアルコール、糖質、脂質を過剰にとり過ぎないように注意してください。と言うわけで、左半身に不調が出やすい人は食べる「量」を減らしてみてください。この季節に肝臓を休めて労わることで、栄養価の少ない食べ物からも、しっかり吸収できる高性能なハイブリッドな体に鍛えられて、今までより強く再生されるのです。

呼吸活点 アトピーと喘息

骨盤の上端の奥にある「呼吸活点の弾力」が初夏には必要なのです。ここは興味深いところで、皮膚、腎臓、呼吸器の働きを繋いでいる大切なところ。排泄に関しても皮膚、腎臓、呼吸器の3つは有機的に深いつながりを持っていて
どこかに負担があってバランスが崩れると、残りの2つが働きを助けます。

例えば腎臓の排泄する働きを皮膚(汗をかく)で助けて共同作業したり呼吸器の働きを皮膚呼吸することで助けて共同作業したりします。クライアントで多いのは何らかの皮膚のトラブル(アトピー)を抱えていて、その皮膚から出ている症状をステロイドなどの強い薬で抑えた場合には、本来は出したいものを体の働きとして皮膚から出せないわけですから、呼吸器で出すように負担を引き受けるわけです。

薬を使用することを、なぜ出来るだけ控えた方が良いかというとこの場合だと「皮膚の働き鈍くなる」からです。
そうすると呼吸器で負担を引き受けることで「喘息」という症状が代わりに出る。

体には、そういうお互いが繋がり助け合う、有機的な働きが十全に備わっているわけです。皮膚、腎臓、呼吸器の3つの系統の「助け合いの働き=気」が呼吸活点に現れるわけです。それは腰の反りの弾力そのものです。ちなみに腰の反りが、しっかり出てくるということは大人になるということで生殖器系統の働きが活性化してくる。最近では、この腰の反りが、しっかりと出てこない大人が多いのは、麻疹(ハシカ)水疱瘡(みずぼうそう)を体の自然を乱して経過できてないことが原因でもあります(予防接種など)

現代にアトピー(皮膚)と喘息が多くなっているのも体の自然を乱していることが原因です。いずれにしても子どもの多くの皮膚の病気は、体の自然(必要として起こる変動)であり、安易に薬などで押さえない方が良いですね。

成長してから直ぐに腰を抜かす、腰抜けた大人にならないように注意が必要ですね。

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