活元運動

活元運動

私たちの生活の体の動きは意識的にしていることもありますが

無意識に自覚がないまま動いてることも多くあります。

たとえば私が朝起きて意識的にしていることは

洗顔やトイレ、朝食を食べたりすること。

無意識にしていることは

寝ているときに寝相であっちこっちに移動してたり

起きてから欠伸(あくび)したり。

自然に体がやってることって皆さんもありますよね?


【体は無意識に私たちを守っている】

私たちが開催している子ども食堂で遊びまわる元気な子ども達を眺めてると

走り回りながら転ぶことが何回もあります。

4年間も開催してきていますが大怪我したりしたことはありません。

子ども達って不思議なことに、たぶん誰にも教えてもらってないのに

つまづいてもバランスをとったり、手をついたりって、

意識してないけど、とっさに、それこそ自然にやっています。

これは無意識に体を守る力が私たちに元々備わっているということです。

もし仮に、こういう働きが鈍ってしまうと顔面をぶつけたり、大怪我をして大変なことになると思います。


【風邪の効用】

風邪や熱は体を調整してくれている

私が最近、大熱を出したのは思い出したくもないですが

例の刑事事件でパクられて保釈で出てきて裁判を待つのみという時でした。

弁護士の見解では保釈で出れたら実刑はないと予測していたので

ホッと一息ついた頃でした。そして大熱が出てきたのです。

しかも私の弟子でもある、たけぼうも同じタイミングで熱を出しました笑

少し話が脱線したように思えますが、そうではなくて私が言いたいのは

風邪をひく前というのは、無理が続いたりして、気付かない内に体の緊張が抜けない状態になっている。

整体では、風邪をひくと体の調整になると考えます。

皆さんも経験があると思いますが「パクられたことではなくて」

休日だというのに風邪をひいてしまった。。

それは緊張がフッと抜けたから、その機会に体が偏った疲労を調整してくれているのです。

風邪をひいて熱をだしきって回復した、あの感覚ってサッパリして憑き物が落ちたような

まるで脱皮した感じになりますよね。そうなんです。

自分の抱え込んでいた疲労や偏りなどを一気に断捨離してくれているんです。

そして心身をサッパリと洗濯してくれているんですね。

だから、せっかく熱が出たら市販薬などで熱を下げないこと大切です。


【無意識は体を守ってくれている】

コロナ禍のなかでデスクワークなどが増えて座って作業する方々も増えてきたのではないでしょうか?

そういう座る作業が多いと、体は、それこそ自然に伸びをしたり足の位置を代えたりします。

また間違えて毒性のあるものを口に入れてしまった時に体は自然に異物を吐き出します。

それでも足りなければ下痢をしたりして体内から異物を排除しようと守ってくれる働きをします。

これって改めて考えると本当に凄いことだと思いませんか?


【現代人は無意識の働きに鈍い】

現代人は無意識の体の働きを抑制している傾向が強くあります。

「あくびをしないで真面目に話を聴け」「寝相が悪いから、ちゃんと寝て」

無意識は体を守ってくれているのにも関わらず、意識でそれらの働きを「悪だと」判断してしまい何度も無理に抑え込もうとしてきた結果、私たちは無意識の働きに鈍くなりがちなのです。

風邪など引かないと豪語してた人がポックリ亡くなってしまったとか大病になったとか...

そういう話がありますが体が風邪もひけないくらいに鈍感になってしまっていた結果だともいえるのです。だから健康というのは「無意識な働きを邪魔しない」ための敏感な体を保とう!!ということ。

それが体を整えるということでもあり「整体」なのです。

敏感な体というのは、少しの違和感や、こわばりをパッと感知してサッとゆるむ。

だから本当は、一日働いた昼間の疲れは寝てる間に調整できれば一番ベストでもある。

寝相は人それぞれ偏った部分を調整する格好になっています。枕を抱きかかえて眠る人の寝相には理由がある。

それは呼吸器系、とくに胸の緊張をゆるめるために枕を抱きかかえている。

寝てもどこかゆるまないところがあると、体が偏ってくる。敏感ならサッ風邪をひいてサッと調整する。

くしゃみを何発かすれば終わりとか、一晩高熱を出して、次の朝には元気というのは体が敏感な人です。

本来、人間の体は回復するために必要な敏感な体を誰でも備えています。


【意識的に無意識の運動を出す】

冒頭でも書きましたが、現代の社会生活では無意識の体の働きを抑制している傾向が強くあります。

さて、それでは無意識の働きを感じずらい鈍った体をどうしたらいいか?

言い換えれば自分の体を守ってくれる「自然の働き」をどうやって取り戻したらいいのか?

そのために活元運動があるのです。体というのは面白いもので

ちょっと違和感を感じると「あれ?おかしいぞ」と感知して調整機能を働かせます。

例えば誰でも鼻をコチョコチョっとするとくしゃみが出ますよね。

活元運動は意識的に無意識の運動を出すのですが、そのきっかけ作りに「呼び水として」このような働きを利用しているのです。


【呼吸を利用していく】

誰でもしている呼吸ですが呼吸というのは唯一、意識でもコントロール可能な無意識の運動です。

マインドフルネス、瞑想、ヨガ、修行系などでは特に多く呼吸を利用していく行が多い。

そして、また活元運動でも呼吸を利用していきます。普通ヨガなどのポーズでも呼吸は、吸った時に背骨が反って体が緊張し、吐いた時に弛んで丸まります。

そして、それをより意識的に実践することを目的としています。しかし活元運動では、これを逆にしていく。

真逆の実践を意識的にしていく。吐いた時に背骨を反らして力を「ぎゅ~」と入れる。

そうすることで体は「あれ?ん?なんかいつもと違うぞ。おかしい。なんとかしなくちゃ」ということで、無意識の働きを呼び覚ましていくことができるのです。

そして体は勝手に動き出します。

最初は余計な緊張が抜けないために体が動かないと悩んでいる方々もいますが

あるがままの状態にゆだねて判断したり裁こうとする心をしばらく横に置いて実践すれば大丈夫です。

それこそマインドフルネスの実践にもなりますね。


【活元運動をすると起こる変化】

〇自分自身を受容すること

活元運動をすると、ありのままの自分を受け止める素直さが育ってきます。

余計な執着やこだわりなども少しづつ気にならなくなります。

なにかずっと抑えて溜め込んでた人なら、不満がいっぱい出てくるかもしれません。

その時我慢したと思っても、実は体に悪影響を与え続けていて、長年の不調を引き起こしてることもあるし、そういうのは出してしまったほうが健康的です。

抑圧しているものを出してしまうと言うと「野蛮人」のように思う方々がいるが

それは大きな勘違いです。自分で自覚していて出せるものを出さないのは嗜みとか謙虚さになるが抑圧してるものを「出せない」ということとは天と地の差があったりする。

〇自分で整体できる

体が敏感になると、出すべきものはその場でさっと出る。例えば悪いものを食べたらサッと吐くとか、汗が冷えたらサッと熱が出るとか、人間関係の境界線を超えさせないとか。共依存症的な関係に距離を置くとか、とにかく元気になる方向、自分自身を大切にして愛する方向へと向かいます。

「元気になる方向」と言いますが、元気になる方向に進めば体に良いということです。

体に任せるとか、自分を大切にするとかいうと、よく努力しなくなるとか、わがままになると考えがちですが、逆です。体が全部ゆるみきれば、きちんと引き締まれるから、全力を発揮できる体と心は一体です。だから体が全力を発揮できる準備が整えば心の準備も整っている。どっちつかずの状態でこわばったままになっているから動けない。

ゆるむべき時にゆるむ。引き締まるべき時に引き締まる。休むべき時に休む。動くべき時に動く。こういう心と体の緩急、弾力のある体、エネルギーの発散と集中がスムーズな状態を整体と呼びます。

〇その他の変化

風呂上がりのような爽快で愉快な気持ちになる

乱れていた自律神経が整う

息が浅いのが改善されて深い呼吸になる

新しい自分と出会う

自分でも気づかなかった溜め込んできた感情と出会う

潜在意識を発揮して、自分らしく生きることができる

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